一般に、運動時の脂肪の燃焼効率を上げるために、燃焼系アミノ酸と言われているものを用いると良いとされています。筋肉が運動するためには大量のエネルギーを必要としますが、そのためのエネルギーの供給源は2通りあります。
1つは、筋肉や臓器に貯蔵されているグリコーゲンなどの糖分、そしてもう1つは体脂肪です。
グリコーゲンなどの糖分は、そのままエネルギーとして使うことができますが、体脂肪はそのままの形ではエネルギーとして使う(燃焼させる)ことはできません。脂肪をエネルギーとして使用するには、細胞内で“TCAサイクル”と呼ばれる燃焼サイクル回路を回してやる必要があるのです。
運動開始直後や激しいスポーツの時には、エネルギーとして使いやすい形の糖分を手っ取り早く使う割合が高くなります。しかし、ある種のアミノ酸の組合せは、運動開始直後から脂肪をエネルギー源として積極的に燃焼させる作用があることがわかっています。
運動開始直後に効果を発揮することを考えると、アミノ酸は運動開始前に飲んでおくことが効果的だと言えそうです。
【TCAサイクルについて】
「TCAサイクル」は「クエン酸回路」は、とも呼ばれています。また、発見者の名前を取ってクレブス・サイクルとも呼ばれています。脂肪や酸化物を効率よくエネルギーに変化させる生理作用のことです。
TCAサイクルについての詳細は、小諸クエン酸健康会のページ「クエン酸回路とは」をご覧下さい。