植物油にはいろいろなものがあるが、その中でもオリーブオイルは多価不飽和脂肪酸のオレイン酸を多く含んでいます。この成分は、身体を正常に保つために必要不可欠な脂肪分で、「必須脂肪酸」といわれているものです。
オレイン酸の特徴として、強力な抗酸化力があることが知られています。この働きは、活性酸素の活動を抑え、動脈硬化を予防したり、老化を遅らせたりといった働きが期待できます。また、インスリンの作用を補助し、体脂肪を貯めにくいとも言われています。
ただし、いくらためにくいとは言っても、オリーブオイルもやはり油に違いはありません。その1グラム当たりに、約10キロカロリーの熱量を持っています。したがって、たくさん摂取すれば、当然のこと、摂取エネルギーがオーバーする要因にもなりまねません。
健康やアンチエイジングの面で優れた性質を持っているオリーブオイルではありますが、だからといって摂りすぎてもまったく太らない、太る要因にならないかというと、どうもそうではないようです。残念ながら…。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」のことわざ通りですね。